【子育てはなぞとき】下の子が生まれたときの登園拒否の裏には、切ない思いがある

 幼稚園、保育園の子が、妹弟が生まれた後に言うことをきかなくなったり、

(子どもからいうと自己主張なのですが)親からするとわがままに見えることを次々繰り出して

困ってしまうということはよくあります。

 

そんなとき子どもは「本当はお母さんと一緒にお家にいたい。

赤ちゃんはうんと可愛がられているけど、自分のこともかわいがってほしい」という気持ちなのです。

それなのに幼稚園保育園に行かされるから、自分だけ阻害された気持ちになる。

潜在的には行きたくないという気持ちがあるから、いろいろと困った行動をするのです。

 

 

お母さんはしつけの問題と取り違えて厳しくなるけれど、

一方で子どもは、お母さんに自分の寂しい気持ち、切ない気持ちをわかってもらいたい。

いい子でいると放っておかれるから、困ったことをして「僕を見て」「私を見て」「私のことをかわいがって」となって、

その一つとして登園渋りが出てくるのです。

 

幼稚園、保育園に行きたくないと心で思っていても、言わずに我慢する子もいます。

言わずに我慢すると、頭がいたい、お腹がいたいとちっちゃなことが始まります。

なんとか幼稚園、保育園に行っても気持ちが乗らない、気持ちが動かないと体も動かない。

そのうえ子どもがどう思っているかというと

「お母さんは赤ちゃんとずっと一緒にいてすごく可愛がってもらってるのに、私は幼稚園に捨てられちゃった」と。

その寂しさと気持ちの内側を言葉で表現できないから、いろいろと手のかかる行動を始めるのです。

 

お母さんとしても「どうしてこんなにいうこと聞かないの。赤ちゃんが生まれる前はいい子だったのに」

そういう気持ちがあるからこそ、今の手がかかる状態が受け入れられない、許せない。

 

でも、子どもの切ない心の内がわかると、なんて愛おしい、とおもわず抱きしめたくなる。

そういうふうに、お母さんの気持ちも変わっていく。

すると、それに合わせて子どもの行動も落ち着いてくる、ということがあるのです。

 

 

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【子育てはなぞとき】講演・相談会内容より抜粋

講師:内田良子氏 児童心理カウンセラー

73年より東京都内数ヶ所の保健所にて相談活動を続け、98年から「子ども相談室・モモの部屋」を主宰し、不登校、非行、

ひきこもりなどのグループ相談会を開いている。立教大学非常勤講師、NHKラジオの電話相談「子どもの心相談」

アドバイザーも経験。子育て相談45年の豊富な経験から、全国各地の育児サークル、登校拒否を考える親の会、幼稚園などでも講演多数。