※この記事は2018年に開催された「幼い子との接し方としつけ」講演&相談会の内容を抜粋し編集したものです。
※英語・中国語版あり
Q.「ダメ」と言われてもやり続ける(1歳半)
テーブルの上に乗るのでいつも注意するのですが、毎日しています。
「テーブルに乗るのはダメよ」と言って降ろすのですが、それも遊びのような感じで楽しんでしまって、
何回もやりだす状況で、どう注意をすればいいのか悩んでいます。
A.
いたずらで机の上に乗って、降ろしたらまた楽しそうに登る。これはおっしゃる通り、遊びなんです。
やっちゃダメと言われた通りにいい子にしてると、放っておかれる。
でもやっちゃダメということをやると、必ずお母さんが真剣に付き合ってくれます。
なので、子どもは退屈すると、 やっちゃダメということを次々とやります。
これは要するに「私の相手をして」「遊んで」 なんですね。
そういう時、机の上に乗って降ろしてもらうという遊びにするのか、
それとも他のおもちゃで遊ぶとか、絵本を読んで遊ぶとか、お絵描きをするとか、
別の遊びに転換すると良いと思います。
お食事の時も、お腹がいっぱいになるとスプーンを落として拾ってもらう遊びをする。
お母さんと遊びたいのです。
もし机に足をかけようとした時に「登っちゃいけません」と言ったらやめたということがあったら、
「ママの言うことが分かっていい子ね」とやらなかったことを褒めてあげてください。
子どもは叱られるより褒めてもらって相手をしてもらった方が楽しいから、
「見て見て」と、足をかけて登らないで褒めてもらう遊びに変えていくようなことをします。
要は、遊びを求めているのです。
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アドバイザー:内田良子氏(児童心理カウンセラー)
73年より東京都内数ヶ所の保健所にて相談活動を続け、98年から「子ども相談室・モモの部屋」を主宰し、不登校、非行、ひきこもりなどのグループ相談会を開いている。立教大学非常勤講師、NHKラジオの電話相談「子どもの心相談」アドバイザーも経験。全国各地の育児サークル、登校拒否を考える親の会、幼稚園などでも講演多数。著書『カウンセラー良子さんの子育てはなぞとき』、『幼い子のくらしとこころQ&A』『登園渋り登校しぶり』