私たちについて

ビジョン


Japan Intercultural Intelligence(JII)は、多様性を活かした「文化共生」の理想を実現するための団体です。
「文化共生」とは──
人々がそれぞれの文化の良さを保ちながら、様々な文化の持つ素晴らしさを楽しめる、
互いにとって暮らしやすい「良き隣人」として共に生きる、
素晴らしい文化同士の出会いによって、新たな公共文化や価値を創造することです。

近くにいても見えない

日本に暮らす外国人住民は年々増えています。
しかし、言語や習慣、社会システム、法律、生活文化が異なる中、「情報不足」と「孤立」の壁に直面し、日本での暮らしに悩みや不安を抱えることが少なくないです。
一方で、外国人住民にとって、行政や社会サービス、日常の生活情報へのアクセスは容易なことではありません。疑問や悩みを抱いても信頼できる相談先が見つからず、日本人住民との交流が深まらない状況は依然としてあります。
私たちは、外国人住民がスムーズに日本社会に馴染み、日本人住民との相互理解を深める場づくりを行うために、様々なサポート活動をしています。

まだ気づかぬ大事なこと

私たちの日常はすでに多文化や異文化に満ちています。
日本には素晴らしい文化があります。そして、世界にも素晴らしい文化がたくさん存在します。それらの素晴らしい文化の巡り合いは、単一文化では作り上げることのできない新たな価値を生み出す可能性を秘めています。
自分の文化を意識することが難しいですが、しかし、異なる文化を持つ相手との出会いは、改めて自分の文化を認識し、相手の文化的背景を理解することの大切さに気付くことができます。このように文化に対してデリケートに認識できる力こそ、今後の時代に欠かせない大事な力ではないでしょうか。
私たちは、それぞれの文化を持つ人々が持つ「異なる」能力や感性、発想など「知恵」の融合によって、創造性豊かな新しい価値の創出を目指しています。

実現したいこと

外国人住民は日本社会の新しいメンバーです。
外国人住民が外国人コミュニティに留まることなく、広く、スムーズに社会に馴染んでいくことで、社会に豊さ、活力、創造力をもたらす仲間になっていくことを心から願い、その実現のために、一つ一つ小さなアクションを積み重ねる努力を惜しみません。

活動指針

私たちは3つの指針をもち、活動を展開しております。

主な事業

法人概要

名称
特定非営利活動法人 アジア人文文化交流促進協会
NPO Japan Intercultural Intelligence(略称JII)
理事長
石川憲彦 (Ishikawa Norihiko)
設立
2010年10月19日
所在地
〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-27-5
Tel/Fax
03-6452-3760
ホームページ
http://www.j-ii.org
問い合わせ
info@j-ii.org
活動内容
(1) 外国人住民向け情報提供・相談窓口事業ーーー幅広く情報提供、または相談窓口、交流体験、教育的サービスなど
(2) 人文文化体験支援事業ーーー文化共生イベント、交流体験プログラムの企画および運営
(3) 出版物の刊行、翻訳、頒布、発信事業
(4) 外国にルーツを持つ人々に関する調査、研究及び政策提言
(5) 外国にルーツを持つ人々、難民・難民申請者、避難民への生活及び仕事面の総合支援
(6) 外国にルーツを持つ人々、難民・難民申請者、避難民に関する社会一般の認知や共感を広げるための広報・アドボカシー活動
(7) その他、この法人の目的を達成するために必要と認められる事業

会計報告・活動報告

2022年度(2022年4月1日~2023年3月31日)
2021年度(2021年4月1日~2022年3月31日)

代表メッセージ

「日本で生きてきた」ことがボランティア最大の素養、「日本人と共に生活したい」ことがメンバーになる条件です。ぜひあなたも、仲間になりませんか!

 そんな風に呼びかけて始動した「おとなりさん・ファミリーフレンド・プログラム」。3年余の時を経た今、想定をはるかに上回る多数の参加者を得て、急速に拡大しています。参加した人たちの新しい関係が広がるに連れ、当初想定もしなかった多様な活動も展開し始めました。

 それと同時に、多くの新しい課題も浮かび上がってきました。とりわけこの3年間、コロナ感染症のパンデミック、ウクライナをはじめとする世界各地での戦争・内乱・紛争そして食糧・エネルギー危機の拡大や地球温暖化の進行など、人類が創り出した問題が一気に表面化。私たちも活動の順調な展開や成果を喜ぶ暇もなく、避難民問題をはじめ新な異文化間交流の課題に手探りで取り組み始めています。

 正しい情報を交換し合うことで、国や文化を超えてご近所でも職場でも楽しく付き合える関係を広げたい。そんな当初の願いは不変です。ただその実現のために、これまでご協力を呼びかけてきたプログラムへの直接参加に加え、更に斬新で多様なアプローチやタレントそしてアイディアのご提供など、これまで以上に皆様のご協力・ご支援が必要となっています。とりわけ資金面でのご支援は緊急の課題です。 「小さな楽しい関係の積み重ねから、世界全体の寛容化へ」という夢を、 ぜひ一人一人の得意とするやり方で、一緒に追いかけて下さいませんか!

理事長 石川憲彦

2023年5月

理事紹介

石川憲彦(Ishikawa Norihiko)- 理事長

児童精神神経科医
東大病院小児科、同精神神経科、マルタ大学客員研究員、静岡大学教授、林試の森クリニック院長などを経て2018年より同医師。
その間、日本児童青年精神医学会等の理事、育児雑誌「ち・お」編集委員、NHKラジオ「子どもと教育電話相談」アドバイザーなども兼任。

中村 安秀(Nakamura Yasuhide)- 理事

甲南女子大学教授・大阪大学名誉教授。
インドネシアやパキスタンなど国際保健の現場で活躍し、母子健康手帳を世界に広めた。現在は国際小児科学会理事、日本WHO協会理事長を務める。
どこの国にいっても子どもがいちばん好き。

田畑 智砂(Tabata Chisa) – 理事

弁護士。
東京弁護士会所属。マザーバード法律事務所代表。
弁護士法人パートナーズ法律事務所(東京)、Siam City Law Offices(バンコク)勤務を経て、同事務所を設立。
東京都児童相談所非常勤弁護士、豊島子ども家庭支援センター非常勤弁護士、練馬子ども家庭支援センター非常勤弁護士。三児の母。

楊 淼(Yang Miao)- 理事・事務局長

ファウンダー・文化交流コーディネーター
心理学専攻。日中間政治、経済、文化に関わる国際専門会議にて事務局兼通訳。2010年にNPOアジア人文文化交流促進協会を設立。大手企業向け人材育成、人事・組織コンサルティング会社、海外現地法人実務責任者を経て、日本に暮らす外国人住民のサポートに専念する。二児の母。

取材・メディア掲載

JIIは多様性を活かした「文化共生」を実現するための団体です。
私たちは、日本に住む外国人を様々な角度からサポートすることによって、暮らしやすい社会づくりを実現するだけではなく、共に生きる知恵、単一文化では気づかなかった新しい価値の創造を目指しています。
JIIの理念や活動を多くの方に届け、外国人同士のコミュニティに留まらず、この課題に関心の高い日本の方の参画も促し、文化間の相互理解を深める場づくりを行っています。

取材やメディア掲載に関しては、できる限りご協力させて頂きたいと思いますが、掲載目的や内容によって、ご期待にお応えできないこともありますので、ご了承ください。

メディア掲載