新たな社会課題に「家族ダイバシティ」 ~「見て、感じて、みんなの家族」演劇公演 ~開催のお知らせ

今住んでいるエリアは昔からある静かな住宅街です。世帯交代で大きな屋敷がどんどん消えていき、代わりにマンションや小さな家がたくさん建ち、子育て世帯が急激に増えてきました。

 周りを見渡すと、夫婦二人と子どもだけの家庭が圧倒的に多く、しかもほとんどが共働きです。夫婦両方とも地方出身の家族では、「第二緊急連絡先欄に書く人がいなくて、何かがあった時は困るよね」という話もよく聞きます。

 新聞の調査では、70年代から日本の標準世帯像とされている「働くお父さん+専業主婦のお母さん+子ども二人」という家族構成は、今では4%以下だそうです。

 街に出れば、白人、黒人、アジア系、イスラムの服装をしている人々もよく見かけるようになりました。自分の子どもが通っている小さな保育園でも、各クラスは一人か二人ハーフの子がいます。

 家族や子育てを取り巻く環境はがらりと変わりました。

「共働き」、「核家族」、「ワンオペ」、「待機児童」、「イクメン」、「保活」、「国際結婚」、「ひとり親」、「夫婦別姓」、「孫育」、「ハーフ」、「ライフワークバランス」などのキーワードからも分かるように、家族・子育ての事情や常識が大きく変わりました。

日本で暮らす外国人家族にとって、言葉、文化、習慣などの壁から、日本での子育て環境に厳しいものがあります。情報格差、孤独感、不安などを抱える人も多いいです。

従来の家族観、価値観や夫婦の役割分担に縛られたままでは、子育てする人は仕事や育児に追われ、家族や世間の目にも責められ、どんどん孤独になり、疲弊していきます。その結果、大人のストレスがストレート子供たちの世界に反映され、「差別」、「いじめ」、「不登校」など様々な子どもの問題として現れてきています。

子育てを支援するには、子どもを育てる「こそだてびと」を支援する必要があります。ちがっていい、あなたのままでいい! それを実現するのが「家族ダイバシティ」です。

理屈では伝わらないことも、面と向かって言えないことも、言葉にすらならないことも、わかってほしい! 私たちは、そんな様々な気持ちを受け止め、その場で感動的な即興劇としてお届けします。

私たちは、家族を大切にしたい、子どもを大事に育てたいという思いを届け、分かち合うお手伝いをしています。「こそだてびと」の安心と笑顔にするために。

この夢の実現のために、あなたの力を貸してくれませんか! 

演劇公演の公式スポンサー企業を募集しています。

 

【開催情報】

開催日時:2018122日(日) 103012001015分開場)

開催場所:小山台教育財団「小山台会館」(東急電鉄目黒線武蔵小山駅より徒歩2分)

参加費:1,500/家族 前売り券1,000/家族

(有料保育サービス、1,000/人)、英語・中国語通訳付き

参加規模:100

主催者:特定非営利活動法人アジア人文文化交流促進協会、劇団プレイバッカーズ

詳細ついては、info@j-ii.org までお問い合わせください。

 

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劇団プレイバックシアターとは:

プレイバックシアターは、ニューヨークで生まれた台本なしの即興劇です。即興劇としての特徴を挙げると、実話を舞台劇として再現する、つまりプレイバックする、ということです。観客(参加者)の誰かがテラー(自分の体験を語る人)となり、コンダクター(司会進行、話を聞き出す人)の横に座って、 自分自身に起こったこと、過去の記憶、などをその場にいる人全員に紹介します。 テラーが話し終えると、アクター(劇を演じる役者達)が、そのストーリー(話の内容)を瞬時に一篇の感動的な舞台劇にするのです。

 劇団プレイバッカーズは、プレイバックシアターを日本に普及した先駆的存在です。1994 年の創設以来、プレイバックシアターを通して、教育、社会福祉、医療、教 育、子育て支援など、さまざまな分野で、社会貢献を行っています。全国各地をは じめ欧米、アジア各地でもプレイバックシアターのイベントを多数行い続けています。最近は全国の小学校にて、「プレイバックシアターによるいじめ防止授業」を行っています。